障がい者グループホームって何?・・・

簡単に言えば、障がいのある人が3~4人で、世話人などから生活や健康管理面でのサポートを受けながら、共同生活を営む住宅のことです。マンションやアパート、戸建てなど一般住宅を活用するケースがほとんどです。

制度的な切り口で説明すると、障害者総合支援法が定める「障害福祉サービス」のひとつです。
具体的には、障がい者グループホームの中で暮らす人に対し、入浴、食事などの介護や生活相談、その他の日常生活上の支援を提供するサービスは「共同生活援助」と呼ばれ、この「共同生活援助」のことを通称としてグループホームと呼ばれています。

なお、介護保険制度にも高齢者を対象とする「グループホーム」がありますが、「認知症対応型共同生活介護」と呼ばれる介護保険サービスにおける住居を指します。高齢化が進む日本において、空き家対策等にも活用できる住宅として注目されています。

どんな人が住むの?・・・ 

「障害」のある人が住む建物です。
ただし、ひとくくりに「障害」と言っても、そんなに単純ではありません。実際には複数の種類の「障害」が存在します。

障害者対策の基本的理念を示す法律「障害者基本法」では、障害者の定義を「身体障害、知的障害、または精神障害があるため長期にわたり日常生活、または社会生活に相当な制限を受ける者」としています。これに対し、発達障害者の総合的な支援を目標とした「発達障害者支援法」が2005年に施行されました。長年にわたり障害者福祉制度の谷間に置かれ、その気付きや対応が遅れがちであった自閉症・アスペルガー症候群、LD(学習障害)、ADHD(注意欠陥多動性障害)などを「発達障害」と定義して、それぞれの障害特性やライフステージに応じた支援を国・自治体・国民の責務として定めた法律です。さらに、2013年4月の障害者総合支援法において、障害者の対象に難病等が追加され、障害福祉サービスの対象となりました。

[精神障害]
精神疾患の総称をいい、様々な原因により意識、知能、記憶、感情、思考、行動などの精神機能に障害を生じ、精神が正常に働かず、行動の異常が出現します。原因は主に、内因性(遺伝的性質や体質)、外因性(脳の損傷やホルモンバランスの崩れ)、心因性(精神的ストレスや環境要因)に分けられます。 主な精神障害としては、「うつ病」「統合失調症」「双極性障害」「薬物依存症」「てんかん」「高次脳機能障害」があります。

[発達障害]
先天性の脳の機能障害が原因で乳幼児期に生じる発達の遅れをいい、知的障害を伴う場合もあります。 発達障害者支援法においては、主に自閉症・アスペルガー症候群、学習障害(LD)、注意欠陥・多動性障害(ADHD)に分類しています。なお、自閉症やアスペルガー症候群は広汎性発達障害に含まれます。 複数の発達障害を伴う場合も多いなど個人差がとても大きく、また、周囲の対応や環境によって生じる後天的な二次障害(引きこもりやうつ状態等)を発症しやすいのも特徴です。 主な発達障害としては、「広汎性発達障害(自閉スペクトラム症)」「アスペルガー症候群(自閉スペクトラム症)」「学習障害(LD)(限局性学習症:SLD)」「注意欠陥多動性障害(ADHD) (注意欠如・多動症)」があります。

[知的障害]
記憶、知覚、推理、判断などの知的機能の発達に遅れがみられ、社会生活などへの適応が難しい状態をいい、18歳までに生じるものを指します。医学上用いられる「精神遅滞」とほぼ同義で、法令上の用語として「知的障害」を用いる形で使い分けられます。 行政施策上では知能指数(IQ)75(もしくは70)以下を指します。知的障害に認定されると療育手帳が交付され、最重度・重度の場合はA、中度・軽度の場合はBと記載されます。

[身体障害]
身体障害とは、先天的あるいは後天的な理由で身体機能の一部に障害を生じている状態、あるいはそのような障害自体のことをいいます。身体障害者福祉法では、「視覚障害」、「聴覚・平衡機能障害」、「音声・言語・そしゃく機能障害」、「肢体不自由」、「内臓機能などの疾患による内部障害」の5種類に分類されます。それぞれの障害種類ごとに身体障害の程度を7等級に区分しており、最重度の1級から軽度の6級までが身体障害者手帳の交付対象となります。(7級の障害は二つ以上重複している場合のみ交付対象) 主な身体障害としては、「肢体不自由」「視覚障害」「聴覚障害」「内部障害」があります。

[難病]
難病とは、発病の機構が明らかでなく、かつ、治療方法が確立していない希少な疾病であって、当該疾病にかかることにより長期にわたり療養を必要とすることとなるものをいいます。 つまり、(1)希少性 (2)原因不明 (3)効果的な治療法が未確立 (4)生活面への長期にわたる支障、という要素を満たすものを難病といいます。そして、この4つの要素を満たす疾患(難病)のうち、診断基準が一応確立し、かつ難治度、重症度が高く、患者数が比較的少ないため、公費負担により原因の究明や治療法の開発を推進すべき疾患について、医療費の助成制度があります。 2015年から「難病の患者に対する医療等に関する法律」に基づき新たな難病の医療費助成制度が始まり、医療費助成の対象疾患(指定難病)が拡大されています。

あーくのいえ にはどんな人が住むのですか?・・・ 

主に、「知的障害」のある方に生活していただくことを目的にしております。
運営者自身が、「障がい」のある子の親です。自身の子に対する「想い」「情熱」と同様に、入居者の皆様に真摯に向き合っていきます。